事業継続のために、一般社団法人設立前にぜひ考えておいて頂きたいことがあります。
このページは特に一般社団法人を設立してビジネスを展開したい方へ読んで頂きたい内容となっておりますので参考にしてください。
なぜ一般社団法人を設立するのか?
一般社団法人設立前に考えることで一番重要なことは「なぜ設立するのか?」です。あなたはなぜ一般社団法人を設立するのですか?
この目的が明確であり、熱い情熱が注げることが法人運営を成功に導くカギになると私は考えています。
なぜなら、人は情熱を注げることにしか最大限のパフォーマンスを発揮することができないからです。この情熱、言い換えれば欲望が行動の源泉となり、周りの人を巻き込む力となります。
例えば、教育を通して世界を変えたいと強く思っている人と、とりあえず法人を設立してみようと思っている人では、どちらが法人運営を成功させる確率が高いと思いますか?
私は断然、前者の方が高いと思います。
ソニーがそうであったように、法人立ち上げ時から、崇高で明確な理念は必用ないでしょう。行動していくなかでその答えが見つかることもあるからです。しかし、情熱と行動力は法人運営、そして事業継続を成功に導く最低限の条件ではないかと思います。
目的があれば必ず成功するとは限らない?
残念ながら目的と熱い情熱だけでは前に進むことができません。その目的を達成するための手段、そして行動力が必要です。
例えば、「教育を通して世の中を変えたい」という目的を持ったら、それを実現させるための具体的な手段を考えます。
そんな世界を他達成するために、例えば「パソコンの知識を小学生に教えて将来IT業界に変革をもたらす人材を育てる」というように、目的達成のための手段を決定します。
そして、以下に述べることを踏まえたうえで、その実現のために具体的な行動へと移しましょう。
何を提供するのか?
次に、目的達成のために何を提供するかを考えます。あなたが、目的を達成するために提供するものは何でしょうか?
ここで一つ質問です。人はお金を出してモノやサービスを購入するとき、本当は何にお金を支払っていると思いますか?
答えは、モノやサービスを購入したときに自分にどんなメリットがあるのか?言い換えれば、モノやサービスの持つ「価値(マーケティング用語でベネフィットと言います)」に対してお金を支払います。
人は、例え100円のものであっても、自分にとって価値のあるものでなければ、お金を支払いません。
あなたは、お客様にとってどんな価値を提供できますか?
誰に提供するのか
目的、提供できる価値が決まったら、実際にどんな人があなたの提供するモノやサービスを欲しがっているのか?
これをとことん突き詰めて考えましょう。お客様が求める価値は様々で、誰にでも突き刺さるような価値はないからです。
どんなに良い価値提供ができても、対象となるお客様の明確な絞り込みができないと、あなたのサービスは無意味なものになってしまいます。
あなたの提供できる価値を欲しがる人は、
- どんな仕事をしている人ですか?
- 男性ですか?女性ですか?
- 何歳の人ですか?
- どの地域に住んでる人ですか?
- 家族は何人ですか?
- 子供はいますか?
- 休日は何をやって過ごす人ですか?
- どんな趣味を持っている人ですか?
これらのことを、とことん突き詰めて考えてくださいね。
対象が決まったら、宣伝広告の仕方、誰と提携関係を結べば良いのか、日々どのようなアクションを起こせば良いかなどが決まり、より行動がとりやすくなります。
ポジショニングの大切さを知る
あなたの提供できる価値や、それを提供する人の具体像が決まったら、その人達に対して、あなたはどんな「ポジション」を取るか決めましょう。
同じような商品やサービスを提供している人はたくさんいます。数多いるライバルの中で、他者との差別化を図るためにどんなポジションを取るのか?
例えば、パソコンスクールを行う場合なら、
- 外国人専門のパソコンスクール
- インターネットでいつでも受講できる忙しいビジネスマン向けパソコンスクール
- 外国語も同時に習得できる外国人教師によるパソコンスクール
など
他社と同じモノやサービスを提供するとしても、このポジショニングで簡単に差別化が図れます。
成功している企業は、このポジショニングが上手です。是非、他者の事例なども参考にしながら自社のポジションを考えてください。
まとめ
一般社団法人を設立してビジネスを行なおうという方は、どのような目的に対して、どんな価値を提供するのか、どんなポジションを取るのか、誰に提供するのかなどを真剣に考える必要があります。
もし、まだ明確になっていないことがある。そう感じた方は、マーケティングに造詣の深い行政書士が代表を務める行政書士事務所シフトアップにお気軽にお問い合わせ下さい。
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