「よし、株式会社立ち上げよう!」
そう思ったら即行動に移しましょう。実行あるのみです。
と言いたいところですが、会社を立ち上げてビジネスをやるということは、お客様に何かを提供して得た売上から利益を得るということです。
そうしなければ、会社は事業継続できません。会社としてお客様により良いサービスを提供するためには、良い商品を仕入れたり、サービスを提供するために設備投資をしたりする必用があります。
その原資となるのはお客様から得た売上です。ですから、株式会社を立ち上げて事業継続するためには、売上を確保して利益を得なければなりません。
しかし、たやすく利益が得られるなら、会社を立上げた人は苦労しませんよね。利益を得て事業継続するために、法人立ち上げに先だって考えて置くべきことがあります。それは・・・
①なぜ株式会社を立ち上げるのか?
株式会社を立ち上げてビジネスをやるとなると、どうやって販路を築こうとか、どんなマーケティング戦略を取ろうということに目が行きがちです。
もちろん、営業やマーケティングはとても重要です。しかし、もっと重要なことは「なぜ法人を立ち上げるか」ということです。
例えば、
「あなたの扱う商材やサービスで業界に革新を起こしたい」
のであれば、「なぜ」業界に革新を起こしたいのかが重要だということです。それは、もっと世の中の人々を幸せにしたいとか、抽象度の高いものかもしれません。
しかし、この「なぜ」に対する思いが強いほど、あなたの提供するサービスは強いサービスとなり、あなたの立ち上げた会社のファンを作ることになります。
ソニーがそうであったように、「なぜ」の答えは事業を始めてしばらくは出ないかもしれません。
しかし、常に「なぜ」を問いかけることが事業継続のためには重要になります。これが一つ目のポイントです。
②株式会社を立ち上げて何をやるのか?
次に、法人立ち上げで次に考えておくべきことは、「何をやるのか?」です。
単純にモノを仕入れて売るというお話ではなく、どんな価値を提供するのかということです。
人は100円のものを買うときでも、自分にとって価値があるものだと思わなければお金を払いません。
ですから、あなたが、その商品を買ってもらおうと思っているお客様に、どんな価値が提供できるのかを考えて法人を立ち上げないと事業継続は難しいということです。
「なぜ株式会社を立ち上げるのか=どんな価値提供をするのか」これが2つ目のポイントです。
③時流に乗っているか?
あなたが、扱う商材は時流に乗っていますか?
これから成長する産業の商材を扱っていますか?
これから衰退していく産業にあえて飛び込んでも成功確度は極めて低いでしょう。例えば、移民が益々増えるであろう日本で外国人をターゲットにすれば時流に乗っていると言えますね。
対して、業界が成熟しきった美容業界に算入するとなれば、余程の差別化できるポジションを取って価値提供ができない限り荒波に飲み込まれて、あなたの乗った船は沈んでしまう可能性が高くなります。
「時流に乗っているか」これが3つ目のポイントです。
※成長産業に参入すれば必ずビジネスが成功するとは限りません。血のにじむような努力があって初めてビジネスは成功することは忘れないでください。
④株式会社立ち上げは誰とやるのか?
これも重要なことです。単純に一人で株式会社を立ち上げるのか、誰かと一緒に立ち上げるのかということではなく、どこから商材を仕入れたり、誰と提携関係を結ぶのかということです。
ビジネスは何一つとして、自分ひとりで完結するものはありません。あなたのビジネスに協力してくれる応援者や価値観に共鳴してくれる仲間が居て初めて成り立ちます。
この「座組」を間違えると、素晴らしい価値やサービスを持っていても、世に流通する機会を失いかねません。
従って、誰と互恵関係を結ぶのかが大切ということです。これが4つ目のポイントです。
まとめ
株式会社立ち上げの前に考えておくべきことは、なぜ、何を、誰と始めるのか、そして時流に乗っているかということです。